Windows Centralは7月7日(米国時間)、「7 new Windows 11 features in the July 2025 Security Update|Windows Central」において、Windows 11バージョン24H2を対象とした7月のセキュリティ更新プログラムに含まれる新機能の概要を伝えた。
7月のセキュリティ更新プログラムに含まれる新機能
Microsoftは7月8日(米国時間)、複数の修正と機能の改善、新機能および外観の変更を含む7月のセキュリティ更新プログラムのリリースを予定している。今回、Windows CentralはWindows 11バージョン24H2を対象とする7つの新機能と外観の変更について解説。その概要は次のとおり。
タスクバーアイコンを小さくする
タスクバーのアイコンサイズを自動調整する機能が追加される。これは今年4月にWindows Insider ProgramのDevチャネルに追加された新機能。タスクバーに収まりきらないほどのアプリやウィンドウを開いた場合に、アイコンが集約されて操作性が低下する不便さを軽減する(参考:「Windows 11にタスクバーアイコンのサイズを自動調整する機能が登場 | TECH+(テックプラス)」)。
この機能は設定アプリから動作を調整できる。「常時」、「なし」、「タスクバーに入り切らない場合」の3つの選択肢が提供される。
共有時に画像ファイルを圧縮
Windows共有に画像ファイルの圧縮機能が追加される。これは今年5月にWindows Insider Programのリリースプレビューチャネルに追加された新機能。画像ファイルの共有時に解像度を維持したままサイズを圧縮して通信量を削減する(参考:「Windows 11で画像の解像度を変えずにサイズを小さくする新しい方法 | TECH+(テックプラス)」)。
セットアップ時の国または地域の表示
Windowsセットアップ時に選択した国または地域を、設定アプリの「時刻と言語」→「言語と地域」に追加する。Windows Centralは余分な手順を踏むことなく地域設定が確認できるようになるとしている(参考:「Windows 11最新プレビュー公開、リコールに専用のホーム画面導入 | TECH+(テックプラス)」)。
ナレーター利用時のプライバシー保護
ナレーターにスクリーンカーテン機能が追加される。ナレーターがコンテンツを読み上げている間、画面をブラックアウトすることでプライバシーの保護および集中力の向上を支援する(参考:「Windows 11プレビュー(KB5060829)、エクスプローラーのパフォーマンス向上 | TECH+(テックプラス)」)。
スクリーンカーテンは、ナレーターの実行中にショートカットキー「Caps Lock+Ctrl+C」を入力することで有効にできる。無効にする場合も同じショートカットキーを使用する。
Windowsバックアップで簡単にデータ移行
WindowsバックアップアプリにPC間データ転送機能が追加される。これは今年5月にWindows Insider ProgramのDevチャネルおよびBetaチャネルに追加された新機能の1つ。
Windows 11を新規セットアップするときに、同一ネットワーク上の他のPCから設定や認証情報を含むさまざまなデータを移行可能になる。この動作にクラウドストレージは関与しないとされる(参考:「Windows 11でWi-Fiを介してPCのデータを移行できる新機能のテスト | TECH+(テックプラス)」)。
Windows Centralによるとこの機能は現在実験段階にあり、まだ動作しないという。Microsoftが不完全な機能を先行リリースする理由は明らかになっていない。
M365 Copilotに質問
Click to Doがアップデートされる。新しく「M365 Copilotに質問」アクションが追加され、選択したテキストまたは画像をAIチャットボットに送信できるようになる。この機能はMicrosoft 365サブスクリプションに加入しているCopilot+ PCユーザー限定で提供が予定されている。
デフォルトWebブラウザの動作変更
欧州経済領域(EEA: European Economic Area)のユーザーを対象に、デフォルトWebブラウザの動作が変更される。従来は.http、.https、.htm、.htmlのデフォルトとして動作していたが、新たに.ftp、.read、.mht、.svg、.xhtmlなどのファイル形式も追加される。
Windows Centralによると、この変更はデジタル市場法(DMA: Digital Markets Act)に準拠するための変更とされる。法的責任を果たすための対応だが、同社は特定の地域に限定せず、すべての市場で対応すべきだと主張している。
段階的な展開の予定
これら新機能および外観の変更については段階的な展開が予定されている。すべてのユーザーがアップデート直後から利用できるとは限らず、一部の機能は専用のハードウェアを必要とする可能性がある。